肩関節内旋位

※上記写真は肩関節内旋・肩甲骨外転・胸椎過屈曲・頭部前方位を併発している。このページでは「肩関節内旋」について記述する。

特徴・悪影響

肩が内側に巻き込まれた姿勢
（巻き肩＝肩関節内旋＋肩甲骨外転）
前腕をダラッと下げたとき手の甲が前を向きやすい
上肢挙上が困難になる
⇨ 不意 or 無茶な上肢挙上により肩関節の損傷や炎症を引き起こす危険
※ 二次的な被害〜腕が上がらない分、僧帽筋上部・肩甲挙筋などが過剰に働き、肩こり・頸部痛へつながる
肩関節インピンジメント症候群のリスク上昇
呼吸機能障害（胸郭が広がりにくく、呼吸が浅くなる）
⇨ 酸素吸収効率 & CO2排出効率低下
　⇨易疲労／集中力低下／代謝低下
背中の筋肉が働きにくくなり、引く動作や投動作が弱くなる
スポーツやトレーニングでの動作効率が悪化
肩甲骨外転／胸椎過屈曲／頭部前方位に発展・助長
※ 鶏が先か卵か先か、、上記異常関節位から連鎖的に肩関節内旋を発症することも

全て併発した際の主な症状
（必ず発症するとは限らない）

呼吸機能障害（胸郭が広がりにくく、呼吸が浅くなる）
⇨ 酸素吸収効率 & CO2排出効率低下
　⇨易疲労／集中力低下／代謝低下

見た目の悪化
・猫背／巻き肩／ストレートネック
・老けた／だらしない／バストダウン／疲れた印象

関節・筋肉への負担
・肩こり／首こり／背中の張り／頭痛
・肩関節インピンジメント・腱板損傷リスク増大

運動・日常動作への支障
・上肢挙上やスポーツ動作で可動域が制限
・トレーニングフォームの崩壊・困難

短縮・過緊張（緩める！）

・大胸筋
・広背筋
・三角筋前部
・大円筋
・肩甲下筋

弱化・非優位（鍛える！）

・外旋筋群（棘下筋・小円筋）
・三角筋後部

・菱形筋
・僧帽筋中下部
を鍛えることで、間接的に肩関節内旋が緩和しやすくなる