スウェイバック・骨盤後傾

特徴・悪影響

  • 頭:前方突出(ストレートネック)
    ・肩こり/頭痛
    ・顔が前に出て輪郭がぼやける
    ・首が短く見える
    ・あご周りがたるんで見えやすい
  • 肩:巻き肩(肩関節内旋・肩甲骨外転)
    男:胸の張りが消え、肩幅が狭く、弱々しく見える
    女:胸が落ち込み、デコルテラインが下がって見える
  • 胸椎:過屈曲
    ・呼吸が浅くなる
    ・肩こり/頭痛
    ・「猫背+腰が落ちている」印象
    ・背中が丸まって見える
    ・だらしない/老けて/疲れて見える
    ・スポーティ・健康的な印象と真逆の見た目
  • 腰椎:平坦化(前弯減少)
    腰椎支持性低下 ⇨ 腰痛リスク
  • 腹部:腹直筋過緊張
  • 骨盤:後傾 + 前方スライド
    ・「お腹が前に出てる」ように見える
    ・股関節過伸展
    ・前腿・外腿へ荷重 ⇨ 肥大・張り
    ・お尻が垂れて見える
  • 膝:過伸展ぎみ
  • 全体的な印象
    ・重心がズレているため、ダラッと立っているように見える
    ・自信がなさそう/老けた/疲労感/やる気のなさ
    ・実際より「身長が低く」見える
    ・姿勢から伝わる印象がネガティブになる

スウェイバックの原因

  • 長時間の立位・座位姿勢
  • 重心を「ラクな位置」に逃がす立ち癖
  • 胸椎伸展可動域の低下
  • 反り腰や骨盤前傾からの間違った修正
  • 筋バランス
    緊張/短縮
    ・腹直筋
    ・ハムストリングス
    ・大腿筋膜張筋
    ・大腿直筋
    弱化
    ・腹横筋(腹圧低下も)
    ・臀筋群(大殿筋・中殿筋)
    ・腸腰筋

姿勢の崩れは筋肉の過緊張や弱化だけの問題ではなく、
「バランスを取ろうとする」ことで起こるという概念も持っておこう。
スウェイバック姿勢は、骨盤が前にスライドし「前重心」になるため、背中を後ろに倒すことでバランスをとる。
背中が後ろに倒れた状態で前を向こうとするため、胸椎は過屈曲し、頭も前に出る。

改善・対策

  • 骨盤/肋骨位置の修正
    骨盤の角度を整えながら肋骨を骨盤の上に乗せる
    (骨盤 軽度前傾/後方スライド)
  • 腹直筋を固め過ぎない
    腹直筋の過収縮(お腹を丸める/押し潰す)は胸椎伸展を阻害
    あくまで「軽く固める程度」
  • 腹横筋を収縮・活性
    腹圧強化/肋骨引き込み
  • 上記を維持しつつ腰椎ではなく、胸椎のみを伸展
    腹をきめ、肋骨が開かないように胸を天井に向けて、胸椎を縦に伸ばすイメージ
  • 胸椎伸展が難しい場合
    【短縮・過緊張】(緩める)
    ・大胸筋・小胸筋
    【弱化・非優位】(鍛える)
    ・脊柱起立筋(特に胸椎部分)
    ・菱形筋、僧帽筋中下部
  • 姿勢習慣の修正
    「楽な立ち方」をリセットする意識付け

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