肩甲骨外転位

※上記写真は肩関節内旋・肩甲骨外転・胸椎過屈曲・頭部前方位を併発している。このページでは「肩甲骨外転」について記述する。

特徴・悪影響

  • 肩甲骨が外側・前方に固まっている状態
    (巻き肩=肩関節内旋+肩甲骨外転)
  • 背中が広がり、見た目に丸まった印象を与える
  • 肩甲骨の動きが阻害される
    ・肩関節障害(インピンジメント、腱板損傷など)のリスク上昇
    ・正しい肩甲上腕リズムが崩れる
    ・上肢挙上が困難になる
    ⇨ 不意 or 無茶な上肢挙上により肩関節の損傷や炎症を引き起こす危険
    ・上方回旋が制限されている中、上肢挙上をしようとすると、僧帽筋上部・肩甲挙筋などが過剰に働き、肩こり・頸部痛へつながる
  • 押す動作では力を発揮しやすいが、引く動作が弱くなる
  • 肩関節内旋/胸椎過屈曲/頭部前方位に発展・助長
    ※ 鶏が先か卵か先か、、上記異常関節位から連鎖的に肩甲骨外転を発症することも
全て併発した際の主な症状
(必ず発症するとは限らない)

呼吸機能障害(胸郭が広がりにくく、呼吸が浅くなる)
⇨ 酸素吸収効率 & CO2排出効率低下
 ⇨易疲労/集中力低下/代謝低下

見た目の悪化
・猫背/巻き肩/ストレートネック
・老けた/だらしない/バストダウン/疲れた印象

関節・筋肉への負担
・肩こり/首こり/背中の張り/頭痛
・肩関節インピンジメント・腱板損傷リスク増大

運動・日常動作への支障
・上肢挙上やスポーツ動作で可動域が制限
・トレーニングフォームの崩壊・困難

原因

  • デスクワーク・スマホ操作・料理・腕組みなど、日常的に外転する習慣
  • 運動不足により背部の筋群が使われない
  • トレの偏り〜ベンチプレス・プッシュ系過多
  • 肩関節内旋/胸椎過屈曲/頭部前方位などからの派生
  • 筋肉のアンバランス
短縮・過緊張(緩める!)

・前鋸筋
・小胸筋

弱化・非優位(鍛える!)

・菱形筋
・僧帽筋中部/下部

改善方法

  • 上記筋バランスを整える
  • 日頃から胸を開く手のひらを前に向ける意識をする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です